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わんばんこ~。 このところ、外食が続いたので、今週は自宅謹慎中にて、 しょぼく春キャベツをつかった料理をあれこれ、食べておるわたくしですが、 そんな某日、石器時代ぶりに女部長が我が猪村にやってきてくれましたっ。 相変わらず、 「いっちゃん、何か買っていこうか?」 とイカリスーパーでさささーっと食材を買って、 これまたさささーっと たまねぎ+ベーコン+にんにく+パセリのみじんぎりで 塩パスタを作ってくれたのですが、 これがもう、シンプルイズベストっていうか、 ほんまに激うまなのでありました。 おいらが作ったのはりんごとゴルゴンゾーラ、 干しぶどう入りのサラダだけっ(ひーっ) 女部長はこのところ仕事と観劇で、 東京半分(以上?)の生活をされておりますが、 いやあ、そのあまりのゴージャス極まりない日々を つぶさに聞いて、 いやあ、やっぱり誰がなんと言っても、 おいらの周りでいちばんセレブなのは女部長だと再確認した次第でがす。 (とてもあのクマ部長ブログから想像もできないのでありますが、 そこがまた女部長のかっこよすぎるところなんでもありますのよね~) で、おいらの会話ってのはだいたいこんな感じですわ。 女部長 「そういえば、いっちゃん、この前食べたフレンチはいまのところいちばん美味しい! と思える味でありましたね。過日のサロンドグウも相当なものでしたが、 ここはかなりの大物でもなかなか予約が取れないという凄い店ですが、 一品一品が小さく上品で、デザートのメレンゲのアイスクリームはいままで 食べたことのない美味しさでした。 いやあ、ほんまにこんな美味しいもの食べていいのかな?というお味よ」 この話を聞いてわたくしは、ぴーんと来ました。 オレ 「部長、それはたぶん、カンテサンスではありますまいかっ?!」 女部長 「うん?名刺みてみるね。あ、そうそう。そこよっ!」 ひええええーっ。 東京ミシュラン三ツ星のレストランに、 ミシュランだからどうとかなどは、まったく意に介さず、 さりげなーく行き、 しかも店名などは気にせず、 あとで知ったという、このオトコマエっぷり。 ペトリュスとかマルゴーとか飲んでても、 「何やったかなー」 と力んでない、その品格。 (誰かとえらい違いでごわす。誰かって、誰?おれっすよ きゃい~ん) 会う人たちも、そりゃあもう、 おいらなどとは桁違い。 「女部長社交界」には、 泣く子も黙る、すっげー人たちがわんさといらっしゃいます。 でもまったくひけらかさないというか、 「それがなにか?」 なスタンスがもう、しびれるのよね~。 我が家に来て、白菜と厚揚げとか炊いてくれるし(きゃっ) ちなみに、 わたくし正直言って、最近外食にときめくことは あまりなくなりましたが、 このカンテサンスだけは行きたいお店のひとつでありました。 ま、ランチはそのへんの小娘でもいけるけど、 やっぱりディナーよね~。 なにせ、ミシュラン3ツ星ですからっ。 いやしかし、女部長のかっこええところは、 グルメランキングとか、そのへんのジャーナリストたちの 評価にはまったく重きをおかず、 美味しいものは美味しいという、 「女部長舌」でしか、判断しないところにあります。 権威や流行や、そんなものは関係ないのであります。 そういえば、大阪ミシュランができるそうでありますが、 あんまり興味ないなーというのが、正直な感想なのですわ(ごめんね。ミシュラン) (ぎょええええーっ。 かつては赤い表紙の憎いやつ、羅針盤のように抱えて、 ヨーロッパあたりの星つきレストランに 死ぬほど予約入れ続けたのは誰?) 料理やレストランにおける、格付けや星取り合戦な話を聞くたび、 かつて取材した、フランス料理界の天才シェフ、 ジェラール・ボワイエの言葉を思い出すのであります。 ボワイエは、あまりにも有名な、 あのシャンパーニュ地方の3ツ星シャトーオーベルジュ、 シャトー・レクレイエールで腕を振るった最高の料理人のひとりでした。 レ・クレイエールといえば、 シャンパンの聖地、ランスに「ボワイエあり」と言われた フランス屈指のオーベルジュ。 Parisのデュカスもそりゃ、いかしてましたが、 レ・クレイエールの凄さは、ちょっと別格です。 まあ、それはともかく、 わたしはこの恐るべきオーベルジュの噂 ロンドンのハロッズのオイスタバーで隣同士になった、 ディズニーの顧問弁護士さんから15年ばかし前に聞きました。 「そりゃ、シャンパーニュのランスには、 目の覚めるような、夢のようなオーベルジュがあるんだよ~。 ここ、いかなきゃ、シャンパン好きとは言わせないよ~。 行くしかない!」 とフランス牡蠣の最高品種ブロンにぱくつき(たぶん2ダズン) シャンパンをグビグビ飲みながら教えてくれました。 そんなわけで、訪れたのでありますが、 はじめて行ったときは卒倒しそうになりましたとも、美味しくて・・・。 その客層の目も眩むゴージャスさに。 そのイングリッシュ庭園の美しさに。 その膨大な量の、 麗しの黄金、そしてピンクなシャンパンたちに。 (いまはいろんな評判聞きますが、 でもやっぱり雰囲気もサービスもフランスきってのレストランで あることは間違いないでしょう) ここには、ほぼ4度ばかりお邪魔いたしましたが、 最後に訪れたとき、引退するボワイエがわたしに教えてくれた 言葉が忘れられません。 「料理とは肉感的なよろこびをもたらすもので、 食べるとは、頭で食べるのではないんだよ。 口の中で肉感的に感じること。 五感で味わうものなんだ。 頭で考えはじめると失敗するよ。 もちろん、料理を食べたあとでその感動について話すことは 大賛成だけどね。 食べることは、議論の対象ではない。 少なくとも対象とすべきではないひとつなんだよ」 これはアンリ・ゴーというジャーナリスト(ゴーミヨの創設者ね)が 書いた本「ヨーロッパの天才シェフ群像」 の中で、ミヨ氏がインタビューしたとき ボワイエのページにも書かれている内容とほぼ同じでしたけど。 これこそが、 祖父と父の後を継いで、 15歳で料理人の道に入ったボワイエの、揺るぎない料理哲学なのよね。 ま、たまには星に浮かれてドアを開けるのもいいけど、 最近は強靭な内臓も、先立つものもすっかり影をひそめ、 清貧道の修行に入るしか、ない、マダ松なのであった(がくっ) (写真はレ・クレイエールのHPより)
by ichizonda
| 2009-04-17 00:44
| マダム日記
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