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マダム日記ブログの時代から、 ときどきコメントをくださっていた まだ見ぬ麗しのマダムmint2さん 奥様であり、大学生のお嬢様を持つ母親でもあり、 ワーキングウーマンでもある彼女の世界は、 ジャニーズから日本の茶の湯まで その趣味は幅広く、 上質でいながら、決して気取ってなくて、 その文章もバツグンにうまく、示唆に富んでいて、 わたしをひきつけてやみません。 そんな彼女から私のファッションについて、 お褒めのお言葉をいただき、 うれしい反面、いや、こりゃあかんわ~、このままじゃと 猛省いたしました。 というのも、お褒めいただいたファッションが いったいどういうものかというと・・・・。 パンツは10年前ぐらいに、 BostonのCambridge(ハーバードやMITがあるところね)のしょぼいモールで セールで19ドル99セントになってた アバクロ迷彩カーゴのボーイズ(ひえええーっ) 通称ベトコンパンツっすね。 裾ははさみでちょん切って、ズタズタ。 インクの黒い染みもついてます。 このパンツでっす。 上の写真とは違って、 そのとき着ていたセーターは、 くーっ、ホントは言いたくないけど、 3年ぐらい前に買ったユニクロカシミヤVネックです。 いやしかし、着倒してるので ジェーン・バーキンのプラダのVネック並みにくたっと よれた感じがいいかなと(どこがっ?!) でも、ようく考えると、 このベトコンパンツは、 文字通りわたしの戦闘服で、 海外ロケには欠かせない武器ともいえるパンツなんです。 ポケットがいっぱいついてるので、 スタッフに支払うキャッシュ、ユーロやポンドや米ドルを 封筒に入れて小分けして入れられるし、 お財布も携帯もメモ帳もペンもがんがん入って、 バッグを持つ必要がないので、 両手が自由に使えるもんね(これとってもだいじ) 撮影のとき、 時には洋服や靴を運んだり、 お弁当を10個ほど抱えて走ったり (パリでは和食のお弁当が外国人スタッフに大人気でした) 農協のツアコンなみに忙しいわたしにとって、 ほんとスイスアーミーナイフのパンツ版というような、 全能の神的パンツなんであります。 まさに、 第2の肌ともいえる、 仕事用の制服。 ある意味、 わたしを最も象徴するファッションとでも言うのでしょうか(迷彩ってところがつらいが) そこが、鋭い洞察力をお持ちのmintさんに わかっていただけたのかもしれません。 しかし、いくらなんでももうちょっとお洒落に気を使わなきゃ・・・ね。 そうだ! 新しいお洋服を買おう!と 久々にお買い物魂がぐぐぐぐーんと こみ上げ、先日神戸大丸に突撃! まずはプッチ売り場をのぞいたものの、 春の新作のプリント柄と色彩がいまいち、好みじゃないのよね~。 そこでふらふら~と入ったお隣りのエルメス。 ひょええええーっ、 店内は混みまくっております。 バレンタインデーのプレゼントを探すカップルや、 25センチのゴールドのバーキンに釘付けの若い女の子や、 ブリーフケースをご所望のシルバーグレーなおじさまや、 ほーんとみなさん、お買い物指数あがりまくっていらっしゃいます。 不景気なんてどこ吹く風状態。 で、わたしは奥のお洋服のコーナーへ。 そこで、なんと、夢のようにカッコいい、 アコーディオンプリーツのスカートをはっけーんっ。 シルク素材で、シルエットもむちゃくちゃビューティフォー。 さっそくお値段をチェックすると、113000円。 ま、スカートにしたらちょっとお高いけど、 エルメスだし・・・。 でもこのお値段だったら、 わたしのお洒落再生計画の第一歩を飾るのに、 相応しいわ~と すでに、いっとく気分は満々。 試着してみました。 自分でも惚れ惚れするほど、素敵(えっ?) じゃ、これいただきますわ~と大丸カードを出そうとしたそのとき、 念のためもう一度お値段をチェックしてみました。 ぎょえええええーっ。 ま、ま、まさか、こ、こんなことがあっていいのおおおおっ?! なんと、このスカート、1130000円だったんです。 いやあ、よく冗談で、「ゼロが一桁違ったんですよ~」 なんて話は聞きますが、 まさか、わたしがそんなジョークみたいな間違いをするとはっ?! でもね、みなさん、スカート一枚が、 いくらエスメスでも 100万円以上するって、どういうこと? ぜったいおかしいと思わない? かくして、わたしのお洒落再生計画は、 頓挫してしまったわけでありますが、 お洒落ってのは、そもそも値段じゃありません。 ブランドじゃありませんっ(負け惜しみ)。 またわたしに相応しい思いやりのある お値段のお洋服、探してみることにいたしますっ! やっぱりエルメスは身分不相応ってことっすね(きーっ)
by ichizonda
| 2009-02-08 14:15
| エルメス
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